社会的

乙女の祈り。*後篇【宝塚中3女子自宅放火事件】

前篇 中篇 後篇 乙女と犯行予告 さて、ポー子とジュリ江の2人ワールドっぷり、例のゴスロリカップルにも似てなくもない。 が、桃寿と彼氏がいびつでも一応は恋愛だったのにくらべてこっちはずっと幼い。 同性愛かというとそれ以前。2人は子ども脳のままだっ…

乙女の祈り。:中篇【宝塚中3女子自宅放火事件】

前篇 中篇 後篇 乙女のソウルメイト さて、ここでとつぜん宝塚に戻る、グローリー、グローリー、グローリー タ・カ・ラ・ヅ・カ、グローリー! こっちでも乙女の友情物語が始まってます。 ジュリ江はですな、日本人ですな念為。 でも家庭環境がかなり似てた…

乙女の祈り。:前篇【宝塚中3女子自宅放火事件】

アカデミー賞女優の隠したい乙女時代 走る走る、 2人の乙女走る。 のどかな田舎の小道を、 走る走る。 でも、顔にも、服にも、 手にも、足にも、 返り血がたっぷりついて。 2人の乙女は血まみれで、 走る走る。 「大変、大変よおおお!」 「ママが!ママが崖…

彼女Y.Mの福音 :後編【池袋出会いカフェ殺人事件】

<<【前編】 大学デビュー 都内の有名私立大学4年生。いかにも大学全入時代っぽい学部に在籍。いつから、なぜ、彼女が「割切り」までするようになったのかはわからない。高校の卒業アルバム。彼女@18歳。 意外にも、 愛くるしい、純真、清純、純粋、 なんて…

彼女の福音 : 前編【池袋出会いカフェ殺人事件】

「現場、池袋1丁目。被害者、35歳くらいの女」 そのちっぽけなピンクのラブホテルは、池袋東口から出て明治通りを北東へ、移転も間近な豊島区役所の向かいのブロックにある。 昭和系やらアート系やらなぜか落語までやってる映画館新文芸坐、ボーリング場の看…

その男、K。#12(終)【秋葉原通り魔事件】

<contents 6月8日の事件関係者リスト> そのほかの事件関係者リスト> セカイのかけら 秋葉原で一気に凝縮されたKの世界は、加藤智大が逮捕された瞬間、粉々に飛び散った。 もはや見えるのは切れ切れのかけら。できるだけ拾い集めて── 親たち 東京── 病院…

その男、K。#11-凶刃【秋葉原通り魔事件】

< #10「みんなさようなら」 「12時35分 逮捕」更新 6月8日の事件関係者リスト> 「あの時、いた人は何が起きているのか分からないまま、 意識がなくなり、それでおしまい。 分からないまま死んでいきました」 ──公判での被害者女性の言葉 秋葉原周辺MAP 12…

その男、K。#10-事件当日【秋葉原通り魔事件】

<contents “トーキョーの電気街がブラッド・バスになった” ──イギリス・タイムズ紙(電子版) いい人を演じるのには慣れてる ■K── 6月8日の早朝、加藤智大ことKはケータイの“究改”掲示板に最後のスレを立てた。 午前5時21分から実況のようにカキコを連投…

【事件激情】その男、K。#09【秋葉原通り魔事件】

──前夜 ダガーと聖女── <contents 6月8日の事件関係者リスト> そのほかの事件関係者リスト> 「いつも悪いのは俺 いつも悪いのは俺だけ」 ──加藤智大 事件2日前の書込み ▽06.04 ▽06.05 11:51 ▽06.06 ▽06.07 ▼06.08 12:33 なぜ奴は秋葉原を目指したのか K…

その男、K。#08─動機編【秋葉原通り魔事件】

<#01 <#07 「被害者の方、遺族の方の苦痛は、 荒らしにあって存在を殺されたときに感じた、 我を忘れるような怒りが近いのではないか、と」 ──加藤智大が被害者と遺族に送った手紙 登場人物参照リスト 6月8日当日の関係者> そのほかの事件関係者> これか…

【事件激情】その男、K。【加筆訂正の巻】

#01(加筆訂正ナシ) #02 #03 #04 #05 #06 #07 さて、7月27日、秋葉原通り魔事件の第16回公判。ようやく被告人質問である。 今まで魂の抜け殻状態でそこに置かれてるだけ、というかんじだった加藤智大がようやく発言した。 初公判で口にした唯一の言葉、「私…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #07

<#01 <#06 「事件前の秋葉原は、歩行者天国とか、 いろいろあったけど、楽しくてすてきな街でした」 ──公判で証言した目撃者 エリートな人たち 2007年11月、 マイキーは総務省の外郭団体「財団法人 地域創造」のボランティアスタッフになって、地方に派遣…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #06

<#01 <#05 「やっぱり、ほっとけないから」 ── 加藤智大の弁護側証人 トモと彼女のカレカノ未満物語 あの花火大会の翌日。「おれだけど」 「ああ、うん。昨日はありがと。楽しかったです」「うん、あ、うん。あのさ、親に家を追い出されてさ。アパートに引…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #05

<#01 <#04 「彼女がいない、ただこの一点で人生崩壊」 ──犯行3日前 ケータイ掲示板への書込み 派遣王、参上 2006年も終わりに近づき、師匠も走りますぜなんていう頃、 世間はまた揺れていた。 大企業は「史上最高益」「好景気」なんてほくほく顔だが、世の…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #04

<#01 <#03 2010年7月27日公判の加藤智大の両親の証言、被告人質問の結果を反映した「改」バージョン#04はこちら > 「格差が出ることが悪いとは思わない」 ──小泉純一郎 党首討論にて デモン・シード 2002年、 ──岐阜県坂祝町。 「さかほぎ」と読む。 加藤…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #03

<#02 「最涯ての10秒ルール」 『謝罪の言葉をきっかけに、母を許すことができました』 ────加藤智大の弟による手記 2010年7月27日公判の加藤智大の両親の証言、被告人質問の結果を反映した「改」バージョン#03はこちら > スーパー女子高生マイキー 2002年…

【事件激情】その男、K。─秋葉原通り魔事件 #02

<#01 2010年7月27日公判の加藤智大の両親の証言、被告人質問の結果を反映した「改」バージョン#02はこちら > 「私はこの事件を一般化して理解してほしくありません」 ──公判の証言台に立った被害女性の言葉 「時間です」 と勝ち組どもへの最終宣告のつもり…

【事件激情】その男、K。#01 秋葉原通り魔事件

ある正午のひととき。23分前 彼は正直少し怖じ気づいているわけで。 自分でも訳が分からない勢いでここまで来てしまった。目的地から100mくらい離れたところにトラックを止め、ディスカウントショップでトイレを借りたりして。 時間つぶしでもあった。でもび…

集団ストーカー被害という被害

いやあすごいね。 「集団ストーカー」という現象が。というより、 「集団ストーカー妄想」という現象が。 「監視されている」「嫌がらせされている」「盗聴盗撮されている」、 誰に? 「○○(某宗教団体)」「公安に」「警察に」「前の会社と今の会社が結託し…

ホントにゆとり教育が諸悪の根元なのか?

しゃて、かのネバダたんとミタちゃんの世代は、小学校でゆとり教育とやらが始まったときに小学4年くらいだったゆとり第三世代になるらしい。(あれ?違った?算数苦手ん)いまや「ゆとり世代」というのは「使わない方がいい」という差別用語にすらなってるよ…

【事件激情】ネバダたん──“史上最も可愛い殺人者”(10終) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter10(終) ─審判の日─ <<contents (9)<< ▽参考文献 ▼取り入れなかった噂・デマ・中傷・事実と確認できない話 ■子どもたちは立ちすくみ…… 事件の1週間前に少女をからかって、カッターナイフを振り上げられた同級生男子がいた。 市教委の報告書に…

【事件激情】ネバダたん“史上最も可愛い殺人者”(9) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter9 大人は惑い、子どもは立ちすくみ── <<contents (8)<< さて、事件から何年も経って改めて資料を漁って、つらつら書きつらね始めた最大の理由は、「どうしても彼女が他人と思えなかった」からだった。 だからあくまで「どこにでもいそうな子同…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(8)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter8 未来日記 <<contents (7)<< ■「マア大体ダレがやってるかワわかるケド」 5月30日、日曜日──。 運動会。少し雨になったが決行し、予定を繰り上げて早めに終わった。 この曜日の巡り合わせも絶妙に不幸だった。 連日顔を合わせてれば、多少頭が…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(7)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter7 子ども国の戦争 <<contents (6)<< ■バイオレンスが満ち満ちていたネバダは28日、復活した「ぶりっこ」コメントで「殺そうと決めた」。 そしてカッター、アイスピック、首絞め、と3通りの殺し方のどれがいいか検討。 いきなりかよ。早えよ。き…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(6) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter6 スパイラル <<contents (5) ■「お前ら全員惨殺してやるよ!」ゴールデンウィークが明けて──。ネバダは相変わらずクラスで吼えていた。 交換日記の「NEXT」騒動もこの頃、GW明けの5月中旬に起きている。 例のHPにアップしたバトロワ外伝のアンケ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(5) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter5 バトル・ロワイアル・プログラム <<contents (4)<< *新学期。吼えるネバダ、無気力担任 2004年4月──。新学期。これから6年生。 もちろん1学年1クラスだから顔ぶれに変化はない。同じクラスメイト。同じミタちゃん、同じネバダ。 ただし担任…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(4)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter4 将来の夢 <<contents (3)<< *すさむ「優しい少女」 ミニバスケを退部したネバタは怒りっぽくなった。 クラスがざわつくと「うるさいっ」。給食をくちゃ喰いする男子には「汚いっ」。言葉も汚く粗暴になった。 「3学期の途中までは優しい子だ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(3)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter3 黒いアイドル <<contents (2) << *「あんな残虐なことをする子とは思えないんだ」 なんなんだ、これは。捜査に入った警察は戸惑った。 学習ルームは「子どもがやったとは思えない」ような惨たるありさまだった。 被害少女は首を何度も切りつ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(2)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter2 二人少女 <<contents (1)<< *軍港の町はその年、ピリピリしていた 長崎県佐世保市。旧海軍の軍港として栄え、今も陸・海自衛隊と米海軍第七艦隊の基地がある。人口25万人。大人の6割が基地にかかわる仕事をしている。軍隊と共生する町。県都…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(1)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter1 2004年6月1日 昼12時40分 <<contents いま手元に一枚の写真がある。子どもたちの集合写真。 そのなかに2人の少女が肩を並べている。1人はまるっこい顔に大らかな笑みを浮かべている。その隣の子はやや緊張気味で、体型を気にしてるんだろうか、だ…