【事件激情】その男、K。#09【秋葉原通り魔事件】
──前夜 ダガーと聖女──
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「いつも悪いのは俺 いつも悪いのは俺だけ」
──加藤智大 事件2日前の書込み
▽06.04
▽06.05 11:51
▽06.06
▽06.07
▼06.08 12:33
なぜ奴は秋葉原を目指したのか
Kの脳内はツナギ事件の6月5日朝から、なし崩しに「事件」モードに入った。
「事件」を考えたのはこれが初めてじゃない。
短大時代には寮生をエアガンで夜襲しようと計画したし、仙台の警備会社を辞めるときには事務所放火も企んだ。
ただ、迷彩服を着てとかくだらないことにこだわったあげく、いつもKらしく途中でやめた。
今回もそんなアバウトな計画のはずだった。
06/05 11:51 犯罪者予備軍って、
日本にはたくさん居る気がする
12:02 ちょっとしたきっかけで犯罪者になったり、
犯罪を思いとどまったり やっぱり人って大事だと思う
12:05 「誰でもよかった」 なんかわかる気がする
なのに、やっぱり無反応。がんばって匂わせたのに。誰も見てないのか? Kさらにイラつく。
自殺じゃダメだ。
荒らしも偽Kも、無視したネットの住人たちも、日本のどこに住んでいるか分からない。自殺じゃみんな気づきゃしない。
普通の事件くらいじゃちょろっと記事が載るだけ。
テレビで報道されるような大きな事件でないと。