【事件激情】その男、K。【加筆訂正の巻】
#01(加筆訂正ナシ) #02 #03 #04 #05
#06 #07
さて、7月27日、秋葉原通り魔事件の第16回公判。ようやく被告人質問である。
今まで魂の抜け殻状態でそこに置かれてるだけ、というかんじだった加藤智大がようやく発言した。
初公判で口にした唯一の言葉、「私にできるせめてもの償いは、どうして今回の事件を起こしてしまったのかを明らかにすること。詳しい内容は後日説明します」
その詳しい内容は懺悔か恨み節か責任転嫁か?
これまでは、加藤当人の発言が警察での切れぎれの供述しかなくて、周辺情報からまとめたりしたんだが、やはり本人の目線だとかなり違ってくるだろう。
その前に
両親の青森での出張尋問(来ねえでやんの)が読み上げられた。
なんとなく両親2人そろって言い訳というか自己憐憫かつ自分をかなり美化、そして「親のわしらも被害者」化してる生暖かい責任回避は予想どおりで、母親にいたってはいきなり「損害賠償は不可能です」とここで言わんでもいい金の話。
その一方、
なんだよK、親子断絶を気取ってながらけっこう資金援助とかしてもらってたんじゃん。どっちもどっちの親子である。
で、新しく明らかになったことも多くある。
◇度重なるジョブホッパーのキーワード「アピール」。
◇秋葉原の事件も「掲示板を荒らしたり無視したりする人たちに、そうされるのが嫌だったことを事件を起こすことで分からせたかった」と普通は理解されないであろう動機を証言。むちゃくちゃ遠回しかつ回りくどい。というかそれがなんでそれがアキバで大量殺人? 相手ぜったい気づかん。
27日公判の被告人質問は、借金をかかえ、自殺にも失敗した彼が青森の実家に戻ったあたりで終わってしまい、「続きは29日に」になったので、
動機に直接つながりそうな、
◆数人の女たちとの関わり、
◆青森からの出奔のワケ、
◆静岡での急速な孤独化はなぜ?
◆犯罪予告もどきのカキコが、冗談やネタから本気の殺意に変わったのはどの時点?
などは、次回の公判となった。
また、群馬県のスレ友上州ギャルとの関係が当初法曹側が予想してたよりもずっと濃い関係だった、というのも、弁護側証人ととして立った彼女の証言が詳しく報道されて分かってきた。
この菩薩性の高い上州ギャルの存在とKにとっての位置づけはとても気になる。
で、そのままK自身の裏付けを反映しないのも気持ち悪いので、
そのあたりも慌てて加筆訂正した「改」バージョンをアップ中である。
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【追記】2010年8月1日
ここまでで7月30日第18回公判の被告人質問が終わった。
加藤智大と上州ギャル(群馬の女性)の関係と絶縁までの流れも両者の証言により判明して、#06を大幅に加筆訂正して反映してみた。やはり上州ギャルも生身の人だと分かって、ほっとするやらやや悲しいやら。
にしても加藤のセコさといい加減さが改めてあらわになった。
また、これまで言われてきた格差社会や非モテ、家族関係に動機を求める分析を否定して、
「ケータイの掲示板の荒らしやなりすましをやめさせるために事件を起こすふりをしているうちに引くに引けなくなった」
という回りくどい理由が唯一の動機だったと主張した加藤。
法廷もマスコミも野次馬的一般市民もこれには「はぁ?」だが、この実にくだらない動機は、遺族的にもかえってやるせないだけだ。最後まで周りに迷惑をまき散らかしていく男である。
検察としてはそれを嘘だと責め崩したいと思うが、おそらく加藤はそれで譲らないだろう。どのみち極刑であることは確実度が高いのだが、予定調和的に終わるはずの裁判が細部で変なことになってきた。
ひきつづき8月3日も検察官による被告人質問が始まるはずである。