学校
以下、この色の人名*はすべて仮名である。 警察を含む登場人物の会話・思考の多くは創作である。 ただし、事件に関わる行動や事実関係は公開された記録にもとづく。 「誰か帰ってきとるん?」 琴絵*が浴室を覗くと、 誰もおらん。 蛇口の締めがゆるくて水が…
以下、この色の人名*はすべて仮名である。 警察を含む登場人物の会話・思考の多くは創作である。 ただし、事件に関わる行動や事実関係は公開された記録にもとづく。 1997年 5月25日日曜日 ──2日目 午後 酒鬼薔薇聖斗はタンク山の行き慣れた獣道をずんずん行…
現実の魔物は、 本当に普通な“彼”の兄弟や両親たち以上に普通に見えるし、 実際、そのように振る舞う。 ──“少年A”による「懲役13年」より 1997年 5月24日 土曜日 ──1日目 この日、週末の須磨ニュータウンは、朝から雨が降ったり止んだり天気は不安定である…
とつぜんだが、その『ミゾ』の中には、 いったいどれくらいの生物が住んでいるね? ──“少年A”作 漫画「ナメンじゃあない」 1995年 1月17日 兵庫県神戸市 午前5時46分 ──52秒 マグニチュード7.3、震度7 【続きを読む】
前篇 中篇 後篇 乙女と犯行予告 さて、ポー子とジュリ江の2人ワールドっぷり、例のゴスロリカップルにも似てなくもない。 が、桃寿と彼氏がいびつでも一応は恋愛だったのにくらべてこっちはずっと幼い。 同性愛かというとそれ以前。2人は子ども脳のままだっ…
前篇 中篇 後篇 乙女のソウルメイト さて、ここでとつぜん宝塚に戻る、グローリー、グローリー、グローリー タ・カ・ラ・ヅ・カ、グローリー! こっちでも乙女の友情物語が始まってます。 ジュリ江はですな、日本人ですな念為。 でも家庭環境がかなり似てた…
アカデミー賞女優の隠したい乙女時代 走る走る、 2人の乙女走る。 のどかな田舎の小道を、 走る走る。 でも、顔にも、服にも、 手にも、足にも、 返り血がたっぷりついて。 2人の乙女は血まみれで、 走る走る。 「大変、大変よおおお!」 「ママが!ママが崖…
しゃて、かのネバダたんとミタちゃんの世代は、小学校でゆとり教育とやらが始まったときに小学4年くらいだったゆとり第三世代になるらしい。(あれ?違った?算数苦手ん)いまや「ゆとり世代」というのは「使わない方がいい」という差別用語にすらなってるよ…
Chapter10(終) ─審判の日─ <<contents (9)<< ▽参考文献 ▼取り入れなかった噂・デマ・中傷・事実と確認できない話 ■子どもたちは立ちすくみ…… 事件の1週間前に少女をからかって、カッターナイフを振り上げられた同級生男子がいた。 市教委の報告書に…
Chapter9 大人は惑い、子どもは立ちすくみ── <<contents (8)<< さて、事件から何年も経って改めて資料を漁って、つらつら書きつらね始めた最大の理由は、「どうしても彼女が他人と思えなかった」からだった。 だからあくまで「どこにでもいそうな子同…
Chapter8 未来日記 <<contents (7)<< ■「マア大体ダレがやってるかワわかるケド」 5月30日、日曜日──。 運動会。少し雨になったが決行し、予定を繰り上げて早めに終わった。 この曜日の巡り合わせも絶妙に不幸だった。 連日顔を合わせてれば、多少頭が…
Chapter7 子ども国の戦争 <<contents (6)<< ■バイオレンスが満ち満ちていたネバダは28日、復活した「ぶりっこ」コメントで「殺そうと決めた」。 そしてカッター、アイスピック、首絞め、と3通りの殺し方のどれがいいか検討。 いきなりかよ。早えよ。き…
Chapter6 スパイラル <<contents (5) ■「お前ら全員惨殺してやるよ!」ゴールデンウィークが明けて──。ネバダは相変わらずクラスで吼えていた。 交換日記の「NEXT」騒動もこの頃、GW明けの5月中旬に起きている。 例のHPにアップしたバトロワ外伝のアンケ…
Chapter5 バトル・ロワイアル・プログラム <<contents (4)<< *新学期。吼えるネバダ、無気力担任 2004年4月──。新学期。これから6年生。 もちろん1学年1クラスだから顔ぶれに変化はない。同じクラスメイト。同じミタちゃん、同じネバダ。 ただし担任…
Chapter4 将来の夢 <<contents (3)<< *すさむ「優しい少女」 ミニバスケを退部したネバタは怒りっぽくなった。 クラスがざわつくと「うるさいっ」。給食をくちゃ喰いする男子には「汚いっ」。言葉も汚く粗暴になった。 「3学期の途中までは優しい子だ…
Chapter3 黒いアイドル <<contents (2) << *「あんな残虐なことをする子とは思えないんだ」 なんなんだ、これは。捜査に入った警察は戸惑った。 学習ルームは「子どもがやったとは思えない」ような惨たるありさまだった。 被害少女は首を何度も切りつ…
Chapter2 二人少女 <<contents (1)<< *軍港の町はその年、ピリピリしていた 長崎県佐世保市。旧海軍の軍港として栄え、今も陸・海自衛隊と米海軍第七艦隊の基地がある。人口25万人。大人の6割が基地にかかわる仕事をしている。軍隊と共生する町。県都…
Chapter1 2004年6月1日 昼12時40分 <<contents いま手元に一枚の写真がある。子どもたちの集合写真。 そのなかに2人の少女が肩を並べている。1人はまるっこい顔に大らかな笑みを浮かべている。その隣の子はやや緊張気味で、体型を気にしてるんだろうか、だ…
<「【事件激情】その男、K。秋葉原通り魔事件 #03」に戻る 東京都立日比谷高校は伝統校で、 かつてダントツの東大合格率を誇り、進学校の最高峰だった。当然ながらOBには教科書に載ってるような政治家、財界人、高級官僚、学者に文化人に、ズラズラと輩出…
しゃて。 愛子様が不登校な一件だが。 「ある男児によるいじめのようなことがございましたようなものにも似た…(東宮大夫超弩級遠回し)」 ほえー勇気あるなーある男児ー。よりによってやんごとなきお方をいじめるとは。そして學習院はなんと「いじめ? そん…