【事件激情】借りてきた「絶望」。──《伍》

殺戮ゴスロリカップルと毒殺女子高生 摂氏零度の少女 2007年、「摂氏零度の少女」という小説が発売された。著者/新堂冬樹は、社会のダーティ面を身もふたもなく描いたり、なぜか甘甘の純愛小説を書いたり多機能な作家だ。 医学部合格間違いなしの美少女女子…

【事件激情】借りてきた「絶望」。 contents

殺戮ゴスロリカップルと毒殺女子高生 河内長野市家族殺傷事件 伊豆の国市母親毒殺未遂事件 contents 《壹》 普通(に見える)人々の異常な事件 >《貳》 ミスドで家族全滅計画 >《參》 「おれなら完全犯罪にできる」 >《肆》 2人だけの耽美で素敵な結末 >…

【事件激情】借りてきた「絶望」。──《肆》

殺戮ゴスロリカップルと毒殺女子高生 自壊する彼氏、優等生継続中の桃寿 彼氏は桃寿と付き合うようになってから大学にも行かなくなり、あまり家にも帰らなくなった。 でも、桃寿はというと、とくに無断欠席もなく毎日学校へ行き、さして問題もない礼儀正しい…

【事件激情】借りてきた「絶望」。──【參】

殺戮ゴスロリカップルと毒殺女子高生 「やべー めっちゃ楽しいっす」 ゴスロリ彼氏@18歳。 通称すらないので他に呼びようがない。ゴスロリ彼氏と桃寿@16歳は幼なじみだ。母親同士が学生時代の友だちだった。 彼氏は「放送機材を扱う仕事がしたい」と芸術系大…

【事件激情】借りてきた「絶望」。──《貳》

殺戮ゴスロリカップルと毒殺女子高生 2003年つまり平成15年、11月1日未明、河内長野市の国道沿いの一画にある住宅地──。おーワ士の誕生日ではないか。まったく関係ないが。 午前2時15分──。 119番の通報が入った。 電話があったのは、会社員@46歳の自宅。「…

【事件激情】借りてきた「絶望」。──《壹》

今年に入ってから、石巻の“「のび太、おまえの指紋を包丁につけたからおまえが刺したことにしろよな」は頭悪すぎだろジャイアン”な“男としてダッセー”事件、そして、 豊川の30歳@人生半分引きこもり君の家族めった刺し事件、と派手にメディアを彩る大事件が…

ホントにゆとり教育が諸悪の根元なのか?

しゃて、かのネバダたんとミタちゃんの世代は、小学校でゆとり教育とやらが始まったときに小学4年くらいだったゆとり第三世代になるらしい。(あれ?違った?算数苦手ん)いまや「ゆとり世代」というのは「使わない方がいい」という差別用語にすらなってるよ…

キラーニートの世紀

けっきょく血塗れの話題が続いてしまうんだな。例の愛知県豊川市のキラーニート事件であるが、いろいろと続報が出てきて、当初思ってたのとまた違うところもぽろぽろと。 というかさらに情けない状況だった──。 そっか、小皇帝くんだったんだなキラーニート…

ひとつ屋根の下に殺し屋が

長い長いネバダたんとのランデヴーもようやく終わり、しゃてひとつ明るいことでも…と思いきや、 なんだかまた血腥い。このところグータラ息子が父親とかじいさんに穀潰し呼ばわりされてキレ殺す系の事件が続いてたが、今度のは愛知県豊川市。おいおい…ワ士の…

ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者” contents

「あの日」までの、彼女と彼女の365日 Chapter1 2004年6月1日 昼12時40分> 「わたしの血じゃない!」/なぜ“普通の少女”が、あんなことを? Chapter2 二人少女 > 軍港の町はその年、ピリピリしていた/2人の少女は出逢った。不幸にも/問題児ではなかった…

【事件激情】ネバダたん──“史上最も可愛い殺人者”(10終) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter10(終) ─審判の日─ <<contents (9)<< ▽参考文献 ▼取り入れなかった噂・デマ・中傷・事実と確認できない話 ■子どもたちは立ちすくみ…… 事件の1週間前に少女をからかって、カッターナイフを振り上げられた同級生男子がいた。 市教委の報告書に…

【事件激情】ネバダたん“史上最も可愛い殺人者”(9) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter9 大人は惑い、子どもは立ちすくみ── <<contents (8)<< さて、事件から何年も経って改めて資料を漁って、つらつら書きつらね始めた最大の理由は、「どうしても彼女が他人と思えなかった」からだった。 だからあくまで「どこにでもいそうな子同…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(8)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter8 未来日記 <<contents (7)<< ■「マア大体ダレがやってるかワわかるケド」 5月30日、日曜日──。 運動会。少し雨になったが決行し、予定を繰り上げて早めに終わった。 この曜日の巡り合わせも絶妙に不幸だった。 連日顔を合わせてれば、多少頭が…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(7)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter7 子ども国の戦争 <<contents (6)<< ■バイオレンスが満ち満ちていたネバダは28日、復活した「ぶりっこ」コメントで「殺そうと決めた」。 そしてカッター、アイスピック、首絞め、と3通りの殺し方のどれがいいか検討。 いきなりかよ。早えよ。き…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(6) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter6 スパイラル <<contents (5) ■「お前ら全員惨殺してやるよ!」ゴールデンウィークが明けて──。ネバダは相変わらずクラスで吼えていた。 交換日記の「NEXT」騒動もこの頃、GW明けの5月中旬に起きている。 例のHPにアップしたバトロワ外伝のアンケ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(5) 佐世保小6同級生殺人事件

Chapter5 バトル・ロワイアル・プログラム <<contents (4)<< *新学期。吼えるネバダ、無気力担任 2004年4月──。新学期。これから6年生。 もちろん1学年1クラスだから顔ぶれに変化はない。同じクラスメイト。同じミタちゃん、同じネバダ。 ただし担任…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(4)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter4 将来の夢 <<contents (3)<< *すさむ「優しい少女」 ミニバスケを退部したネバタは怒りっぽくなった。 クラスがざわつくと「うるさいっ」。給食をくちゃ喰いする男子には「汚いっ」。言葉も汚く粗暴になった。 「3学期の途中までは優しい子だ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(3)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter3 黒いアイドル <<contents (2) << *「あんな残虐なことをする子とは思えないんだ」 なんなんだ、これは。捜査に入った警察は戸惑った。 学習ルームは「子どもがやったとは思えない」ような惨たるありさまだった。 被害少女は首を何度も切りつ…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(2)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter2 二人少女 <<contents (1)<< *軍港の町はその年、ピリピリしていた 長崎県佐世保市。旧海軍の軍港として栄え、今も陸・海自衛隊と米海軍第七艦隊の基地がある。人口25万人。大人の6割が基地にかかわる仕事をしている。軍隊と共生する町。県都…

まさかのキャッシュフロー問題

まさかキャッシュフローを自分のこととして考えるとは思わなんだ。キャッシュフローはまあ身もふたもなく言うと、「で、今いくら金があるねん」。これをナマの声として聞いたのは、何年か前、とある某中小メーカーで話を聞いたときだ。愛知県東部つまり三河…

【事件激情】ネバダたん─“史上最も可愛い殺人者”(1)佐世保小6同級生殺人事件

Chapter1 2004年6月1日 昼12時40分 <<contents いま手元に一枚の写真がある。子どもたちの集合写真。 そのなかに2人の少女が肩を並べている。1人はまるっこい顔に大らかな笑みを浮かべている。その隣の子はやや緊張気味で、体型を気にしてるんだろうか、だ…

会社も会社だが学生も学生なわけで

とある知り合いの某娘はいま大学3年生。シューカツまっただ中である。ワ士らの世代だと、懐かしの就職協定なんぞがあって、就職活動は4年生になってからようやく始動したはずである。(まーワ士自身はこれ系にやや近い仕事をしているくせに、じつは就職活動…

【事件激情】狭山事件と「となりのトトロ」──検証編

事件編からの続き。全世界の総読者約4人くらいを誇るこのブログに辿り着いたあなた。もしあなたが「トトロ死神」説や「トトロは狭山事件へのオマージュ」説を信じている人なら、引き返した方がよかろうて。たぶんあなたには異常に腹立つことしか書いてないだ…

【事件激情】狭山事件と「となりのトトロ」──事件編

狭山事件が起きたのはじつに半世紀近く前。再審請求などでまだ係争は続いてるんだが、今は知る人も少なくなり…と思ってたら、あまりにも意表をつく斜め45度の角度からふたたびスポットが当てられることになった。「となりのトトロ」の“モデル”というふれこみ…

【事件激情】東電OL殺人事件

しゃて、 アメリカで1947年に起きた未解決殺人に、 「ブラックダリア事件」 っつうのがある。ちなみに「LAコンフィ以下略」のマイフェイバリット作家ジェームズ・エルロイが事件をもとに本を書き、ブライアン・デ・パルマがなんだか微妙な映画化もした。 そ…

ブラタモリが乙だったのにもう終わっちまった件

しゃて、 例によって我がテレビ視聴はワ士がテレビのある居間を通りがかる3分45秒ほどが毎回の基本なわけだが。このあいだからつい3分45秒以上見てしまう番組があった。ブラタモリ。タモリがNHKの女子アナと、東京のいろんな町をまったりぶらぶらする、だけ…

もし上司が「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだら

なんだか血腥いものばかり最近ひもといていたので、ちと明るいものなどにも目を向けたくなったんである。ということで、これ。 「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」長いわっどぅあっ。表紙が萌え絵というところがな…

日比谷ルネサンス

<「【事件激情】その男、K。秋葉原通り魔事件 #03」に戻る 東京都立日比谷高校は伝統校で、 かつてダントツの東大合格率を誇り、進学校の最高峰だった。当然ながらOBには教科書に載ってるような政治家、財界人、高級官僚、学者に文化人に、ズラズラと輩出…

学校裏サイトチェッカーで自分の母校をさがせ!

しゃて。 愛子様が不登校な一件だが。 「ある男児によるいじめのようなことがございましたようなものにも似た…(東宮大夫超弩級遠回し)」 ほえー勇気あるなーある男児ー。よりによってやんごとなきお方をいじめるとは。そして學習院はなんと「いじめ? そん…

「佐世保小6同級生殺人事件」参考文献

(注/元のページにはブラウザの「戻る」でご帰還を)・サイト 無限回廊 佐世保小6同級生殺害事件 佐世保・同級生殺害事件(事件史探求) 遊撃インターネット/長崎小6女児殺害事件資料 ネバダ情報 現代リスクの基礎知識 長崎佐世保女児同級生殺害事件 【子…