ブラタモリが乙だったのにもう終わっちまった件

noriaky1112010-03-13


しゃて、
例によって我がテレビ視聴はワ士がテレビのある居間を通りがかる3分45秒ほどが毎回の基本なわけだが。

このあいだからつい3分45秒以上見てしまう番組があった。

ブラタモリ。

タモリNHKの女子アナと、東京のいろんな町をまったりぶらぶらする、だけ。
NHKタモリを接待する番組か?なんだが、
じっさいは東京のそれなりに名の知れた町それぞれが、江戸時代辺りからどのような変遷を経て、いまに至ったか、が、さらさらっと分かってなかなか面白い。

きけばMGWは好きで前から見てたとか。なーーーんで教えん。

基本的にはタモリこだわりの「坂」の由来を紹介する趣向らしいけれど、まあそこはタモリはこだわってるようだけど、見てる方はふーんである。
しかし、江戸=東京という都市が、基本的に起伏がやたらと多い丘あり谷ありの土地柄で、やたら坂が多い、というのが三次元的感覚によく分かる。

やたらせまぜまと民家が密集してる地域もあれば、そのすぐそばに妙に道路も無駄にだだっ広くて緑も豊かな地区もある、っていうのがなんだか東京という都市の不思議さだったりするんだが、このちがいは、「江戸時代に大名屋敷だった」か「町屋か中小武士の組屋敷群だった」かのちがいだと分かったり。へえである。

そして開発が激しすぎて昔の風景などもはやありゃしない、と思いきや、意外に江戸の風情のままの名残りがほの見えたり。
昔からその町に暮らしてその変遷を見てきた人がなんだか粋だったり。

で、
ワ士が最初に見たのが「上野」で、このあいだが「赤坂」、先日が「六本木」である。


上野編は、ちょっとしか見てないので、寛永寺が全国の名所を模した江戸時代のテーマパークだった的なところしか知らないんだが、

ちゃんと見た赤坂編は、力道山が刺された超巨大ナイトクラブ・ニューラテンクォーター(かのホテルニュージャパンの地下)や料亭や芸者遊びのこと、

で、六本木編では、東京ミッドタウンの建ってたところにかつてあった長州藩江戸屋敷の広大さ、226事件の舞台にもなった軍の町、そのまま進駐軍の町、そして再開発による最新鋭な町とそのすぐ隣の窪地に住む人も少ない「廃村」となりつつある昔ながらの狭い住宅地のギャップ、

などを、NHKならではの詰め込まない隙間の多いつくりで見せる。
なにかとクイズやグルメ情報を入れないと不安になるような民放とはちがうのだ。
NHK女子アナのなんだかいまいちあか抜けない合の手も、この雰囲気だから合ってる気もする。

他にも浅草や新宿大久保、神田、秋葉原日本橋、銀座、早稲田、あと二子玉川や横浜品川東京じゃないじゃんとかもやったらしい見てないけど。

そういや、東京の町の名前って全国的に知られてるものの、
じゃあ東京にじっさい住んでる人といえば、一生その町に行かないまま終わるってのも珍しくないんじゃないか。
それに相次ぐスクラップアンドビルドで「以前そこになにがあったか」なんて新しいのが建った途端に記憶から失われてしまうものだ。

でもこうやって、またーり過ごしつつその昔日に眼を剥けたり痛ったーい、目を向けたりするのもなんかいいかも…


と思ってたら、



なんじゃ、今回で最終回かいっ。

せっかく見る番組ができたとひさびさに思ったのににゃっろーめ。

もっとやれっ。タモリもっとブラブラしろっ。